事務所ブログ

2014年7月 2日 水曜日

オンラインカジノ

 最近はやりのオンラインゲームの中には、単なるゲームではなく、バーチャル通貨を用いて行われるオンラインカジノも大分普及しているようです。
 オンラインカジノとは、基本的には、ギャンブルが認められている国でライセンスを取得したカジノ業者が、その国にサーバーを設置してバーチャル通貨を賭けるゲームを提供する、という建前のようです。
 このオンラインカジノは、ネットで接続されている限り、どの国からでも参加できるのですが、賭けの対象となるバーチャル通貨が現金に換えられる点で、カジノや賭博が禁止されている国から参加することに違法性はないのでしょうか。
 まず、日本の刑法の賭博罪(同法185条)は、日本国外で行った賭博行為(国外犯)には適用されませんから(刑法2条、3条)、国外で賭博を行っても日本の刑法では罰せられることはありません。
 しかし、オンラインカジノで、日本国内から国外のサーバーに接続した場合、それがサーバーの設置されている国外で行われた賭博行為で違法ではないといえるのか、又は、プレイヤーの端末の接続された日本で行われた賭博行為として違法となるのかについての判例がありません。この点についての学説は分かれていますが、違法な賭博行為となるとするものが圧倒的多数のようです。私見もオンラインカジノは違法とせざるを得ないと判断しおります。
 世界的なコンサルティング会社であるプライスウォーターハウスクーパース(PricewaterhouseCoopers PwC)が2010(平成22)年12月に公表した"Playing to win  The outlook for the global casino and online gaming market to 2014({「2014年までのカジノ&オンラインカジノ市場の展望」)"では、「日本ではオンラインゲーミング(賭博)が法律で禁じられ、また日本人によるオンラインカジノが存在しないという事実があるにもかかわらず、日本は、1000万人以上がオンラインカジノで勝負している、世界で最も大きなオンラインゲーミング市場の一つとみられる」としています。
 1000万人もの人々が違法なオンラインカジノで賭博行為に興じているということは、由々しき事態であるといわなければなりません。
 将来的には、立法によって国内からアクセスするオンラインカジノが違法であることを明文化して取締りを強化しない限り、オンラインカジノは、パチンコ及び新たに合法化されるカジノ双方の客層を喰ってしまうことになるでしょう。


投稿者 三堀法律事務所